【東野圭吾：手紙：小説：感想】加害者側の家族の現実、東野圭吾の手紙が切ない

お疲れさまですーー「ユヲン」ですー－

皆さんは、東野圭吾さんの作品の「手紙」を知っていますでしょうか？？

ドラマや映画化もしており、東野圭吾さんの作品の中でもかなり有名なものだと思います。

東野圭吾さんといえば、なかなかに読む人にきわどい問題をテーマとし、それを物語性を持たして、読者を虜にさせる能力がずば抜けています

私は、前回「秘密」を読んで、そのきわどいテーマに魅了され、
「次の作品を見るならこれ！！」
と決めていたのが、今回の「手紙」です。
（「秘密」についてのURLはこちらになります！）

今回は、この「手紙」がどれほど話として引き込まれ、読者に考えさせる面白いテーマなのかをざっくりとご紹介いたします！！

【東野圭吾：手紙】加害者側の家族の現実とは、東野圭吾の手紙がともかく最高

東野圭吾さんの「手紙」のあらすじ

弟と二人暮らしの武島剛志は、弟の大学進学のために必要な資金を得ようと、空き巣に入る。そこの家主に出くわした、剛志は殺人を犯してしまう。

強盗殺人の容疑で捕まった剛志の弟は、「強盗殺人の弟、家族」という肩書が張られ、苦悩する日々が続く….

あらすじとしては、こんな感じであり、加害者側の家族を焦点に描かれた作品であります！

では、なぜ、ドラマ化もなどにもなり、今なお人気を博しているのか？？
私なりに思った、この作品「手紙」の凄さを３つご紹介させていただきます！

東野圭吾さんの「手紙」のここが凄い①

常識にとらわれない視点

殺人が起きると、マスメディアはどの方たちに焦点をあてるかを思い浮かべてみてください。

そう、被害者側なのです。

これは、テレビだけでなく、色々な小説などでも同様です。
復讐劇とかが思い浮かべやすいと思います。

しかし、この作品は違います。「手紙」はあくまでも、加害者側を焦点としています。

今までと違う視点で、常識にとらわれない視点は、斬新で新鮮味が凄いため、この後のストーリー展開に興味がわきますよね！
そう、これが東野圭吾ワールド

東野圭吾さんの「手紙」のここが凄い②

読者に問いかける問題がえげつない

この作品、加害者側の家族を焦点に充てています。

被害者側の家族は、もちろん悲劇です。
ですが、
加害者側の家族も悲劇が待ち構えています。

そう、加害者側の家族は、「殺人犯の家族」というレッテルが一生ついてきます。

殺人犯の家族がどんなに善人でも、世間は「殺人犯の家族」だから「悪者」だと思います。
そのせいで、この家族たちは、生きづらくなってしまうのです。

これって、本当に正しいのでしょうか？
何もしていない善人が、突然「悪者」となり、世間で生きるのが難しくことだってありえてしまうのです。
「手紙」からは、この問題、メッセージを問いかけ続けていると私は感じれました。

「現実でも起こっている、「肩書」だけで判断するのが本当に正しいのか？？」
「殺人犯の家族は本当にみんな悪者なのか？？」

こちらの問題について、触れたくないけど触れてくるあたり、
読者への問いかけが凄し
わたしは考えこんでしまうほど….

皆さんはどう思いますでしょうか…？

東野圭吾さんの「手紙」のここが凄い③

「手紙」というタイトル

東野圭吾さんの作品のタイトルって本当に面白いんですよね。

前にも書いた、「秘密」もしかり、「人魚の眠る家」も然り

https://yuwonblog.com/%e3%80%90%e8%a1%9d%e6%92%83%ef%bc%81%e3%80%91%e4%bb%8a%e6%9b%b4%e3%81%aa%e3%81%8c%e3%82%89%e3%80%81%e6%9d%b1%e9%87%8e%e5%9c%ad%e5%90%be%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ae%e5%88%9d%e6%9c%9f%e3%81%ae%e4%bd%9c/

「これは何を意味しているんだ？？」
「どういう展開になるんだ！？」

とあまり想像がつかないと思います…

このタイトルがすごい意味を持たしているのが東野圭吾さんだと私は思います！

今回の「手紙」もそうです！

「手紙」は双方向からのアクションが必要となります！

この「手紙」
「どんなやり取りをするんだ!?」
「最後のほうはどんな手紙になるんだ！！」

読んでみたらわかるのですが、
ワクワク感や物語に対しての想像が湧きに沸いてくると思います！！

タイトルを「手紙」だけとシンプルなのに、興味が湧いてしまう仕組みが凄い

まとめ

ミステリーだけでない、東野圭吾さんの執筆能力ほしい