相変わらず読書は楽しいなと感じる「ユヲン」です。
ある登場人物がどういう心境かわからずに話が展開するストーリーを読んだことはあるでしょうか?
その登場人物の気持ちを知りたくなり、惹かれ追いかけたくなるストーリーは今後の展開に期待し、読む手が止まらなくなります!
今回は、主人公の謎が深まり、主人公の気持ちを追いかけたくなる本をご紹介します。
登場人物の気持ちを追いかけたくなる本3選
半落ち
2005年に映画化され、日本アカデミー賞で最優秀作品賞を獲得したことでも有名な作品。
著者は、「64」や「出口のない海」を書いたことでも有名な横山秀夫さんだ。
アルツハイマーになった妻を殺した夫である元警察官の聡一郎が自首をしてきたが、殺してから自首までの2日間が空白のままであることに関して、全く供述しない。
世間は元警察官である梶を徹底的に深堀していくが全くしゃべらない。この2日間に何が起きたのか?
この2日間に警察、検察、マスコミといった関係者が真実を追う
というストーリーだ
事件の真相を迫っていく中で、繰り広げられる内部や外部との抗争、関係者が繰り広げる心理描写で緊張感も伝わり、主人公の謎は深まるばかりであるため、この真実を追う過程は非常に面白かった。
イノセント・デイズ
WOWOWでもドラマ化され、表紙のカバーがあまりにも悲しいため、本屋で見かけた方、知っている方も多いかと思う。
田中幸乃は、死刑を宣告された。元恋人の家に放火を行い、妻と1歳を殺めた罪によって。その判決をすんなり受け入れた彼女に世間は彼女をはやし立てる。彼女はなぜ犯罪を犯したのか。彼女の過去には何が起きたのか。彼女にかかわった人々から浮かび上がる真実とは。
感想として、かなりやるせなくなってしまう。
それほど、この主人公の気持ちを追いかけたくなり、真実を知ってしまうとあまりにも同情したくなる。人の感情を表現するのがうまく、悲しさを表現できるのは珍しい。
著者である早見和真さんも多くの資料を読み込み、この作品を作成したとのこと。
それほどこの主人公に愛着があった思える。
悲しき結末はぜひとも本篇で確認してほしい。
完全なる首長竜の日
映画化もされているが、話の展開が全く違うので、あの作品とは別で…
漫画家の和淳美は、自殺未遂をした意識不明の弟とセンシングという医療技術で脳の記憶の中に入り、なぜ自殺したのかを原因を探り、真実を追い求めていく作品である。
センシングを行うが弟から真実を教えてもらうことはなく、謎が深まるばかりであるため、弟の気持ちを追い求めてしまう。
また、読んでいると、センシングの副作用で現実か幻かさえも分からなくなてしまう描写には、緊張感や不安感が募り、この怖さがこの作品を引き立ててくれる。
私がこの本を読んだとき、終盤の謎が解き明かされていく最後の場面で鳥肌が止まらず、放心状態に近いものを覚えた。
好みは分かれるが、嵌まるととことん嵌まり、読了後には脳汁分泌しまくると思う。
まとめ
謎があると追いかけたくなりますよね…
皆さんにとって、忘れられない本の登場人物とかいらっしゃいますでしょうか?
よかったら教えていただけると嬉しいです!
p.s.
今回のアイキャッチ画像もhttps://www.linustock.com/から拝借しました!
いつもありがとうございます!
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