お疲れ様ですーー「ユヲン」ですーー
この記事を読んでわかること
1.「殺戮にいたる病」の詳細・感想
2.作者「我孫子武丸」さんについて
3.「殺戮にいたる病」をお勧めの人
あなたは「殺戮にいたる病」という小説をご存知でしょうか?あの「ひろゆき」さんも大絶賛したことでも有名な作品です。私は読み終えてから数日経った今でも、その衝撃的な内容が頭から離れません。正直、グロテスクな描写のせいで何度も本を閉じそうになりました。でも、最後まで読み切って良かった。その理由を、これから詳しくお伝えしていきます。
『殺戮にいたる病』作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | 殺戮にいたる病 |
| 著者 | 我孫子武丸 |
| 出版社 | 講談社 |
| ジャンル | ミステリー |
| 発売日 | 2017年10月13日 |
| ページ数 | 368ページ |
| 定価 | 847円(税込) |
気になった方は、紙の本・電子書籍から自分に合った形式をチェックしてみてください。
殺戮にいたる病とは?
作者「我孫子武丸」さんとは?
我孫子武丸さんは、ミステリー作家としての顔と、ゲームシナリオライターとしての顔を持つマルチクリエイターです。特に注目すべきは、多くのゲーマーの心を掴んだ名作アドベンチャーゲーム「かまいたちの夜」の脚本を担当していることです。

「かまいたちの夜」は、1994年に発売され、その後も様々な機種で移植されるほどの人気作品となりました。物語が複数の結末に分岐するマルチエンディング形式を採用し、その緻密なシナリオ展開は、当時のゲーム業界に大きな影響を与えました。
我孫子さんは、このゲームシナリオで培った:
- 複雑な伏線の張り方
- 読者(プレイヤー)の予想を裏切る展開
- 多層的なストーリー構造
- 鮮やかな伏線回収
といったテクニックを、小説でも存分に活かしています。「殺戮にいたる病」は、そんな彼の真骨頂とも言える作品です。
この作品の強烈な特徴は?

「殺戮にいたる病」最大の特徴は、そのグロテスクな描写と精緻な心理描写の見事な調和です。単なるショッキングな表現に終始するのではなく、人間の深層心理に迫る緻密な描写が本作品の真髄となっています。
特に注目すべき点は:
- リアルすぎる暴力描写
- 登場人物の複雑な心理変化
- 緻密に張り巡らされた伏線
- 予想を裏切る展開の数々
これらの要素が絶妙なバランスで組み合わされ、読者を強烈な没入感へと導いていきます。
殺戮にいたる病のあらすじは?
※以下、重要な展開のネタバレは極力控えめに説明します。
東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。
読書メーター新装版 殺戮にいたる病
特筆すべきは、物語の展開方法です。「かまいたちの夜」で培われたテクニックが随所に散りばめられており、読者の予想を完全に裏切りながら、しかし「あぁ、確かにその伏線があった」と唸らせる展開の数々。そして最後には、すべてを覆す衝撃的な真実が待っています。
殺戮にいたる病私の感想
とにかくグロい・・・
率直に言って、この作品は想像を超えるレベルでグロテスクです。残虐性の描写は、私のこれまでの読書経験の中でダントツ。特に中盤以降の展開では、描写がより生々しくなっていき、何度も読むのを中断せざるを得ませんでした。
具体的な描写については控えめにしますが、以下のような場面で特に注意が必要です:
- 第3章の事件現場描写
- 中盤での追跡シーン
- クライマックス直前の衝撃的な場面
頭の中で想像させるのが容易な描写表現
我孫子武丸さんの描写力は素晴らしいのですが、それゆえに問題とも感じました。表現がとても具体的で生々しいため、読者の脳内で否が応でもイメージが形成されてしまうのです。
特に優れているのは:
- 五感を刺激する細かな描写
- 臨場感溢れる情景描写
- リアルな心理描写
これらが相まって、まるでその場にいるかのような没入感を生み出します。
たったの1行で世界が変わるどんでん返し
物語終盤の展開は、まさに圧巻です。たった1行の描写で、それまでの物語の解釈が完全に覆されます。これは「かまいたちの夜」でも披露された我孫子さんの真骨頂とも言えるテクニックで、読者の度肝を抜くこと間違いなしです。
どんでん返しの凄さは:
- 伏線の巧みな回収
- 意表を突く展開
- 納得感のある真相
- 再読後の新たな発見
誰にお勧め・・・?
正直誰にもおすすめしたくない・・・
正直に告白すると、この作品を人に薦めるのはためらわれます。その理由は単純で、あまりにもグロテスクで過激な描写が含まれているため。「こんな本を読んでる人なんだ…」と引かれてしまいそうで怖いのです。
特に以下の方には絶対におすすめできません:
- ホラー・グロテスク表現が苦手な方
- 心臓の弱い方
- 繊細な描写が苦手な方
- リアルな暴力描写が苦手な方
けど、無類のどんでん返し好きには!!
しかし!以下のような方には、強くお勧めできる一冊です:
- ミステリーの伏線回収を楽しみたい方
- 「かまいたちの夜」のような複雑な展開が好きな方
- どんでん返しの名手の技を味わいたい方
- グロテスク表現に耐性のある方
まとめ
「殺戮にいたる病」は、その過激な表現と衝撃的な展開で、読者の心に強く残る作品です。「かまいたちの夜」で高い評価を得た我孫子武丸さんの手腕が、小説という形でさらに磨きをかけられた傑作と言えるでしょう。
確かにグロテスクな描写は万人向けではありません。しかし:
- 緻密に張り巡らされた伏線
- 鮮やかなどんでん返し
- 深い人間心理の描写
- 圧倒的な没入感
これらの要素は、間違いなく一級品です。
読む際は以下の点に注意してください:
- 心臓の弱い方は要注意
- 夜中の一人読みは避けること
- グロテスクな描写が苦手な方は回避推奨
- どんでん返し好きには必読の一冊
最後に一言。この作品は確かに刺激が強すぎる面はありますが、その分だけ強烈な印象と読後感を残してくれる一冊です。「かまいたちの夜」のファンならではの緻密なストーリー展開と、小説ならではの詳細な描写が融合した本作。覚悟を決めて読む価値は、間違いなくあります。
『殺戮にいたる病』が好きな人におすすめのミステリー
『殺戮にいたる病』のような、読んでいる途中では気づかなかった真実が、最後に一気にひっくり返るミステリーが好きな人には、これから紹介する3作品もおすすめです。
どれも「ただ犯人を当てるだけ」ではなく、読み終わったあとに「あれはそういう意味だったのか」と振り返りたくなる作品です。
『悪意』/東野圭吾
「犯人は分かっている。なのに、なぜ殺したのかが分からない」という独特な構造が魅力のミステリー。
事件そのものだけではなく、登場人物の言葉や行動に隠された「悪意」が少しずつ浮かび上がってきます。
『殺戮にいたる病』と同じく、読み進めるほど、それまで見えていた物語の印象が変わっていく作品です。
『プラスティック』/井上夢人
断片的な情報を追いながら物語を読み進めていくうちに、少しずつ違和感が積み重なっていくミステリー。
そして、最後まで読んだときには「最初に思っていた話と全然違う」と感じるはずです。
読後にもう一度最初から読み返したくなる作品が好きなら、かなりおすすめです。
『容疑者Xの献身』/東野圭吾
天才数学者・石神が仕掛ける、完全犯罪ともいえる緻密なトリックが魅力の作品。
「犯人は誰なのか」だけではなく、なぜそこまでして事件に関わるのかという人間ドラマにも引き込まれます。
『殺戮にいたる病』とは方向性の異なるミステリーですが、最後まで読んで初めて事件の全貌が見えてくる作品が好きなら、ぜひ読んでみてください。
まとめ
『殺戮にいたる病』を読んで、
「最後にすべてがひっくり返るミステリーをもっと読みたい!」
と思った方は、ぜひこの3作品もチェックしてみてください。
特に、どんでん返しや伏線回収が好きな方には『悪意』と『プラスティック』がおすすめです。


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